心筋梗塞とは、心臓の筋肉(心筋)に酸素や栄養を送る動脈の血流が滞り、心筋細胞が壊死した状態です。
別名、心臓発作や心臓麻痺とも呼ばれます。
心筋梗塞の原因は、主に動脈の壁がつまったり、固くなったり(動脈硬化)、血液内に脂肪(コレステロール)が増え、それが動脈の壁に付着してつまってしまうからです。
動脈硬化は加齢によって、誰しも進行するものですが、若年時の喫煙や肥満、ストレスなどは動脈硬化を発症する危険を高めます。
また、コレステロールは日常的に動物性脂肪の多い食事をすることで増加するため、年齢層に関わらず、そのような食生活は心筋梗塞のリスクを高めます。
心筋梗塞と糖質制限ダイエット
糖質制限ダイエットは、心筋梗塞を招く要因となることもあります。
糖質制限ダイエットとは、ご飯やパン、イモ類など糖質の多い炭水化物を避けて食事をすることで、効果的にダイエットを行う方法として最近人気を集めています。
しかし、極端な糖質制限は、食事内容と栄養バランスを偏らせる原因です。
特にタンパク質性食品の摂取量が増えることは、コレステロールの増加を招くため、心筋梗塞発症のリスクが高まります。
また、脂肪の摂り過ぎで飽和脂肪酸が過剰になった場合は、腸内の悪玉コレステロールが増加して動脈硬化を招きやすくなり、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす原因にもなります。